「野火」を見に行った

CCCメディアハウスって、図書館事業からさっさと手を引いてほしい。
私は本も映画も好きなので、ブックオフもツタヤも巨大書店もブックカフェも
図書館も好きなのだけど、
それぞれがそれぞれの場所で商売なり運営なりはしていいのだけど、
ツタヤは図書館に来ないでくれ。武雄市図書館の一連の騒動は今年一番の反知性大賞だぞ。


塚本晋也監督の新作が「野火」と聞いて、あの作品のどういうところが監督の創作意欲を
掻き立てているのだろうと、家にあった「野火」を読んだら衝撃で、
ツイッタで「野火みたいけど時間作れない。原作読んだらますます見たくなっちゃった」と呟いたら
「ぜひ時間を作ってください」と監督からリプが来た。これ以上ない営業。
でもほんとに時間ないなあと思ってたら、会社が毎年やってる外部監査の日があって、
その日パートは半休していいのだ。なので行ってきた。
まず、ユーロスペースの場所が変ってた。
最後に行ったのは「不思議惑星キンザザ」か、「チェブラーシカ」だったと思うが、
ここ数年の渋谷の変りように全然ついていけなくて、
絶対昔のカンに頼ったら迷うと思ったのでグーグルマップ片手に行ったのだけど、
円山町のラブホ街でちょっと腰が引けた。
ここじゃないよなあ、と坂を上ってたら立派な建物があって、エレベータで昇った3Fだった。
1.2Fが映画の専門学校みたいなとこだった。
チケット買った時に「場所変ったんですね」と聞いたら
「いえ、ここ10年ずっとここです」と言われて、てことはユーロスペースが10年ぶりだったんかい、と
ちょっとかなしくなっただよ。


予告見てると、ああこういうアメリカハリウッドじゃない良質なミニシアターを見たいなあと
激しく思う。昔はほんとに次これ見よ、と思ったら見に行ってたものなあ。
そして始まった「野火」タイトルロールがシンプルすぎ。
(エンドロールもとってもあっさりだった)
そして始まってから終わるまでずっと(゜□゜)こんな感じだった。


9割、「嫌ああああやめてえええ」な気分で、残りの1割が「あ、美しい」。
感動とか悲しいとかいう気持ちも、反戦を想う気持ちも入る隙間がない。
地を這う映像。
生きてるのに腐ってるような顔顔顔。
銃撃されるときの「こりゃないわ」「いや、実際もこうだったんだろうな」と思わせる変なリアリズム。


でも、原作にかなり忠実。てことは、大岡昇平の経験した、見たまんまじゃないのかなあと。
「野火」って読むとフィリピンの戦場に連れていかれちゃうのだが、映画も同じ。戦場に放り込まれる感じ。
だとしたら本当にいやだいやだ絶対戦争はいやだ、息子がこんなんで死んだらやだし生きて帰っても
こんな経験持ったまま生きなくちゃいけないのも地獄だぜ。
「日本はアジアを植民地から解放するために云々」という説、ないわー。
そら戦後解放されたかもしれんけど、そのためにあの戦場必要だったか??
死んだ兵隊の足はみんな裸足、というシーン、大岡昇平だなあと思った。
教科書に載ってた「靴の話」思い出す。
そして、よく作ったなあ。監督。凄いわ。お金が集まらないから自分が主演して。
でも一等兵がむちゃくちゃよく似合って。


それでも、あ、映画だな、こういうシーンの美しさは「世界の塚本」だなというところが
随所ある。
そこで観客のわたしはちょっとだけ、いやかなり、しびれる。


今年映画館で見た映画は「シンデレラ」「ひつじのショーン」「ジュラシックワールド」の後の「野火」だったから
本当にあちこちに染み入る映画だった。そんでこういう映画を劇場で見ること=
時々地獄の淵を描いた芸術を体験をすることが私には必要だなと思った。
そういう体験の後「うん、私まだ大丈夫」と思う。それが明日への力になるのだ。

息子5歳

夏の終わりに息子くん5歳になった。
ここ数日急に寒くなったが、息子の生まれた年は
ものすごく暑い日がずっと続いて
、生まれた日は「外気温37度だって、おっかしいよー」と
産婦人科の先生があきれてたのを思い出す。
今年のプレゼントはトミカのオート駐車場と、登園用リュックサック。
リュックは今まで姉ちゃんのおさがりのピンクだったが、
本人が気に入ってたのでそのままにしていた。が、
遠足のときのDVDを見せてもらったら他の男の子が
男の子リュックをしょってるのに息子だけ姉ちゃんのおさがりピンクってのが
とてもフビンで、本人に選んでもらった。
ブルー地に海の哺乳類の柄。


7月ごろ保育園と自宅での視聴覚検査、自宅でちょっとあやしかったので
その旨書いて提出したら、地区センターで再検査があった。
大丈夫だろうと思ったら、息子、目が悪かった。
5歳なりたてということを考えても、視力が悪い。0.5くらい。
そして眼科での再検査するもやはり0.4と0.5。
何度か検査を重ねて、近視か遠視か弱視か乱視かを見極めて
眼鏡を作ることになるという。
おおお。。。orz


目の悪さに遺伝が関係してるのかってことは
医者から直接言われたことはないが、
私の右眼と同じことが息子に起こっているのだな。
私は就学前検診で右目の視力がとても悪いことに気が付いて、
そのとき急いで矯正眼鏡をかければよかったのだが
私の母が眼鏡かけさせるのを嫌がったり、
病院に継続して行かなかったりで、右眼は弱視のままだった。
今大層不便である。
なので息子が目が悪いなんて、と落ち込んだが、
今きちんと治療すれば
私ほどひどいことにはならないのでは、と思い、
早く見つかってよかったと思う。

ちなみに娘ちゃんは2年前から眼鏡ちゃんだが、
彼女は小2くらいまでは1.0以上あったので
目の悪くなり方は私よりダンナに似ている。

これで一家四人眼鏡。。


娘ちゃんはこの夏休み、友達と地区センターで勉強会したり
遊んだりと、子ども同士で遊ぶ機会がぐっと増えた。
が、夏休み後半は友達が田舎で過ごしたり、塾に通ったりで
1人で留守番してた。
たいくつそうなので、近所のママ友Hさん(息子と同い年の男の子がいる)に
「Tくん幼稚園の夏休み中で退屈してませんか?よろしかったらうちの娘をシッターにどうぞ」と
言ったところ、スグ返事がきて
「毎日でも来て!」と言われた。
結局八月は週3くらいのペースでHさんちに行ってた。
HさんちのTくんは穏やかな性格の一人っ子で、Hさんもおっとりした素敵な方なので
娘ちゃんは毎回上手にTくんの持ってる
レゴやニューブロックやアニア等を色々アレンジして遊んだそうだ。
私は娘のこういうところがとても好きだああ。
私には絶対できないことだよ、よそのお子さんの遊び相手。
娘ちゃんは嬉々として遊びに行って、迎えに行くとHさんもTくんも
名残惜しそうに「ありがとう、こんどいつ来れる?」と言ってくれるなんて。
いい経験できてよかったね娘よ。

最近の事

半年ほど前にこんなことを書いた

@@@@@@@@@@@
張り切って選挙に行ったら投票率は50%ちょいだなんて、
本当に「熱狂なきファシズム」「日本人は民主主義を捨てたがっているのか」という
想田和弘監督の言葉がリアルに響く。
私は捨てたくないので、捨てたがっている人は私を巻き込まないでほしい。
ポリタスの記事を読んで、盛り上がったのがアホみたいだ。
「私はあのときちゃんと投票して意思を表示しました」と
あとで言い訳するために行ったようなものだ。この選挙の結果が
大変恐ろしいことに繋がる予感が外れますように。
@@@@@@@@@@@


特定秘密保護法というのは日本が戦争をするために必要な法で、
公約にもないのにあっというまに法案が通った。
それに疑問を持った学生が立ち上げたのが今の
SEALDsの前身にあたる。
またその時期に内田樹他学者が
特定秘密保護法に反対する学者の会」を作り、学術関係者の
署名を募った。
その際、夫に「アンタも学術関係者のはしくれなんだから署名したら?」とすすめたが
選挙で意志を示す機会があったためか見送った。


安保法案というものについて、素人が優しく見ても破たんしてるし
学者が山ほど集まっても「違憲でありいろんなところがおかしい」。
偏らないよう、読売新聞を義父母宅から借りて読んだりもしてるが
やっぱりこれには反対したいと思う。
で、今できる行動はあるかというと、
「安保法案に反対する学者の会」が署名を募っていた。
特定秘密保護法に反対する学者の会」と違ってここは
学者の署名に加えて市民の署名ができるフォームがある。
夫は学者の方、私は市民の方に署名をした。
発起人、呼びかけ人には私が「なんかこのもやもやに対する
ことばがほしい」と思った時に読んだ上野千鶴子小熊英二内田樹
北原みのりのラブピクラブでの執筆をしている岡野八代がいた。


で、この会がSEALDsと連動して国会前行動を行ってると言うので
夫が行ってきた(私もとても行きたかったが、子ども連れてあの場所と時間はちょっと無理)
とはいえ夫はとても気のやさしい人なもんで
「どんなにアベが嫌いでも「アベはやめろー」とか命令形では言えない」という。
あとで聞いたら「プラカードを印字してA4クリアファイルに入れてうつむきがちにちょっと挙げる」くらいだったという。
とっても彼らしいなと思ったし。SEALDsも、参加の仕方はそれでもいいといっている。
それが昔のデモとちがうところなんだろうな。
1回でやめるかなと思ったら、そのあと2回行って、また行くという。


夫がその様子をFBであげたり、私がそれをシェアしたりすると
あきらかに「遠まわしで見られてる」と感じる。
実際いいねが極端に減るし。
でもそれを見て行こうと思った夫の友人知人もいる。


SAELDsの動きが注目されればされるほど
予想していたことだが攻撃にさらされている。
特定の政党とつながりがあるとか、参加人数を盛ってるとか、
実は1回二万円で雇われているとか。
現場に行った夫から聞いた限りではぜんぶうそなんだけどね。
そして夫のFB上の友達が批判する意見を載せていた。
直接夫へのレスではないし、
「議論するつもりはない、私見を述べるだけ」と言い訳はしているものの
それが見事にネトウヨヘイト側の言い分の受け売りをやわらかーくしたような
ものだった。
強行採決ではない」とか
「反対する前に前回の選挙に行ったのか」とか
「そのデモをしてる組織の身元をわかって行ってるのか」とか。
とくに、「デモにわけもわからずついていくようなことはしないでください」と
子どもを守る親のような言い方をしている。
ココが一番怖いし気持ち悪かった。
信田さよ子さんがよく言う「支配者の言葉」の典型なのだ。
キミは間違った情報に惑わされているだけなんだ、僕の言うことをなぜ信じないのだ、
キミのことを心配して言っているんだよ、といってDV夫は妻をがんじがらめにするという。
それそっくり。


アレが強行採決なのは中学の教科書にも載ってるし
前回の選挙には行ったし、
だいたいこのSNS時代に調べないで行くやついるのかなあ。
「ちゃんと調べましたか」っていうのは
自分の情報の方が正しいという思い込み前提の上から目線でほんと嫌な言い方だ。


少なくとも夫はとても吟味して行ったぞ。
やっぱり特定の組織色が強い集会はやなんだよ。あの世代って。
あと、攻撃的なところもやだし。
全国デモ情報をみて、ココは規模少ないからちょっとひるむかなあ、とか
ココはなんか血気盛んそうでコワイなとか
色々検討してSEALDsにしてるんだけどね。

今後どうなるんだろうとも思う。攻撃が日に日に激しくなっている気がする。
でも攻撃すればするほど
安保法案に賛成し、SAELDsを攻撃している人たちがどういう人々なのかも
わかる。
SEALDsも弁護士を味方につけ、警察との衝突も極力避けるようにし、
困った時の切り札も何枚も持っている。
今の若い人はすぐ調べるし、さすが小さい頃から同調圧力でキリキリに
さらされて育ってるだけあって、何をすれば引かれるか、何をすれば賛同されるかを
熟知してる。


あと、あの生肉解説で、ちょっとアベが哀れにも見えた。
裸の王様とはよく言った。誰があれを止めなかったのか。
アベシンゾウのパーソナリティはとにかく批判をいやがる、というが
彼を批判するとどうなるの?家族が殺されるわけでもなし、自分が腕折られるわけでもないだろうに
なぜ周りの人は「いくらなんでもそれは醜態をさらすだけですよ」と言わないのか?わざとか?


ていうことをFBで書くにはあまりにも内容が長すぎるし
FBでのんき投稿するとイイネが多くなるので
政治について熟考したことを書くには
ブログが一番だなあと思いましたとさ。

蕪村・若沖・蜷川実花

春休み恒例の娘美術館梯子。
最初は品川の原美術館蜷川実花だけの予定が
蕪村と若冲のチケットをもらったので
まずサントリー美術館へ。
六本木ミッドタウンに入るのは初めて。
若冲の虫とか猿とか鶏とか、の極彩色絵の他、
水墨の野菜涅槃図がナマで見られてよかった。

蕪村は得意なものと苦手なものがあるのかなあ、という印象。
虎とか鹿とか正直、ぷっ、と思った。
目玉の鳶と烏は見事であった。

娘は蕪村の方が好きという。うむ、ころんとしたかわいさがあったり
素朴な山水画がよかったもの。
若冲はもうカメラかというくらいのリアルだものね。
それが奇妙にねじれた感じになる絵が大人には面白いのだが
お子様には早かったか。


蜷川実花はこじんまりしていたが、
思ったほどガーリーなキレイ写真ではなく
私好みであった。
美術館のカフェで展覧会をイメージしたケーキを娘が食べて
満足なようであった。
丁度桜が散り始めた頃で
帰りの電車から見えた目黒川沿いの桜が見事だった。
もっとゆっくりしたかったが、六本木→原美術館は交通の便が都内にしては悪い。

春休みに大阪

人生初の大阪に行った。
夫がやっている無料作文塾に来ている男の子の兄弟がバックトゥザフューチャーが好きで、USJに行った話を聞いて、
娘も映画を見て、USJに行ってみたいと言ったのが去年だったか。
いつか行きたいねと言ってる間にハリポタエリアができて、
本と映画を全部見てる娘がさらに行きたいと。
で、調べてみたらハリポタエリアに行くのに大変な困難があると。その困難を克服したければ
入場料に加えて5000円以上の金を積まなければいけないと。
ほおおおおお。
春休みに行こうとなったが、年度末は私が仕事が休める雰囲気ではなく、4月以降は夫が平日休めない。
なので土日に行きましたさUSJ

初日は道頓堀でたこ焼き食べて、天保山に行き大阪文化館(元サントリー天保山ミュージアム)で「魔女の秘密展」を見て、
海遊館に行った。息子が風船を持っていたのだが、なぜかそれを見てアザラシが息子にまとわりつくように寄ってくるのが
面白かった。タッチングプールはまたヒトデとかだろうと思ったらなんと、エイとサメに触れた。
エイ、とてもぬるぬるして、触ると怒ってた。
地方都市に行っても入ってる店はこっちと変わらないので地方に来た感がゼロなんだけど(大阪は地方でもないか)
ホテルがちょっと離れたところで、電車にのると8時過ぎでもうだーーーーれもいない。
バスもさみしーーーーい道を粛々と走る。こんなとこで迷ったらやだよーってな場所にホテルがあった。

翌日は早起きしてUSJ
一応攻略サイトなんかを見て、ホテルを早く出て開演前に着いたが、あれ、もう人が中でさわいでいる。。
うわさに聞く「人が多い時はかなり早く開園する」情態だった。
とりあえずハリポタエリアの入場のための整理券に並ぶ。詳細は省くがいろいろあって昼に入れるための整理券ゲット。
とりあえず人が増える前に一番並びそうなものから攻めようと、ジュラシックパークに並ぼうとしたら
「並ぶためには整理券が必要」と。どんだけ整理券発行するのん。。
で、ジュラシックパークは最近うちでも娘や息子が見てたので
とても楽しんでて、息子は「これ本物?」と言ったから「そうだよ」と答えておいた。
その後バックドラフトが空いていたので並んでみる。
中に入ると説明映像みたいなのがあって
「こんにちは、監督のロンハワードです」とかいうのを見てなんか
「えええ、テーマパークの映像のために監督出るの?」と思ってたら
カートラッセルとスコットグレンも出てきて私的にすごく笑えた。
で、思った以上におもしろかった。
75分待ちのバックトゥザフューチャーへ行くときに
建物が大きいからきっとジェットコースターみたいなのだろうなと思ったら
デロリアンは位置を変らず、乗り物ががっちょんがっちょん揺れる、という仕組みで
一瞬目をそらすと「動いてないなあ」と現実に引き戻されるが、
これもやっぱり楽しかった。

雨だったので地べたやベンチに座れず、レストランはどこも激混み。
こないだディズニーランドに行った時も雨でこんな感じだったなあ。
激混みのパンカフェで食事して、ハリポタエリアへ。入った瞬間はやっぱり
カンドーしたぜ、すげい。クオリティ高い。
でも乗り物は3時間待ちとかだったからお城を歩く。
それから杖選びのショーを見たら息子が本当に魔法の杖かと思っていて
だまされてる表情がかわいくてしょうがなかった。
土産物屋ももちろん大行列で杖を娘にかってあげようかと悩んだが
杖って買った後どうするの、と思い買わず。
結局娘はヘドウィクのキイホルダーを買い、私はディズニーランドに行ったときに
定期入れをなくしてたから、スリザリンのパスケースを買った。
私は絶対組み分け帽子をかぶったらスリザリンって言われると思ったんで。
混まなくなるときが来るのだろうか。そのときまた行きたいと思ったけど。


T2はうわさに聞いてた綾小路麗華さまの客いじりと、3D映像がしっかり飛び出して迫ってきたので
これまた期待以上だった。
しかしDランドと同じ疲れが来るなあ。
帰りの新幹線の切符を買ってる真っ最中にUSJのロッカーに忘れ物をしたことに気づき、
その後乗った電車が逆方向だったのに気付き、お土産や駅弁をほぼ選ぶ暇もなく、
FBにさんざんあげといていいねしてくれた義妹やその後すぐ会う予定の友達に何一つ土産を
用意できず大変申し訳なかったな。

でも今後のGWはあんまり待たなくていいような遊園地に行きたい。よみうりランドとか。

久々のお客様とお出かけ

日曜日に中国人のお客様があった。
夫の元教え子で、いまどきの女子大生で、
日本語がとても上手なKさん。
論文のために何回かインタビューして、
「今度遊びに来て下さい」というお約束をちゃんと守ってのこと。
今までも外国人のお客様はあったけど
なんかはずかしくて手料理とかやらなかったが、
今回、もうすぐ中国に帰ると言うことなので
「外国人 おもてなし 料理」で検索したら
やっぱり上位にはスシ・テンプラだった。
なので寿司とって、普段揚げ物全然しないんだが、天ぷら何年振りかで揚げた。
全てはいまどきの天ぷら粉のおかげで、
あっというまになくなった。
よし、こんどからお客様には天ぷらだ。


リアルな中国事情をいろいろ聞けたのが面白かった。
Kさんは子供が好きということで、娘と息子とたくさん遊んでくれた。
子どもが二人ほしい、と言っていたので
「二人目できると罰金払わなくちゃいけないの?」ときくと
「今はそこまで厳しくないと思う。中国も高齢化すごいですから」と言っていた。
「でも私の世代はみーんな一人っ子です」とのこと。
「地方では、二人目産んでも数に数えられない(日本で言うところの戸籍に載せない)」というので、
「じゃあ、今中国の人口って12億っていうけど、ちゃんと数えたらもっといるのかな」
「ぜーったいいますよ、14億くらいいくんじゃないかなー」と言ってて面白かった。
誤差2億って。
サイバラさんだって
「ちゃんと数えたら中国人よりインド人の方が多い」とか言ってるし。
人口の根拠って、国によってはかなり信憑性違う気がする。


夕方、足を延ばして元町間で行って、山下公園氷川丸見てマリンタワーにのぼった。
あのへんに何があるわけでもないけどマリンタワーから夕暮れ〜夜景を見て
とても幸せだった。なんでこんなにうきうきしてんのかなと思ったら、
正月に鎌倉行ってからずっと遠出してないんだった。
そうだ、2月は子インフル、夫インフルとあったから全然どこにも行かず。
Kさんとお別れするときに子どもたちがさみしがった。
特に息子は会った瞬間に手をつないでご機嫌で、すっごいねむいはずなのに
Kさんと別れるまでは絶対に寝なかった。
夫が「フェイスブック友達ですから近況はいつでもわかりますね、あ、でも
中国に帰るとFBできるんですか?」ときいたら
「できないらしいんですが、プログラムを何かしたら
できるらしいです」
「中国に帰った○さんもやってますもんね」とのこと。
あたりまえだがネット情報より生の声って貴重。

雑記

その1:震災から4年目の昨日、ドイツにいる知り合いにFB申請したら、
3月11日の2:46以降にキャンドルの写真をアップするというイベントの案内があって、
わたしは震災当日停電にあってほんとにキャンドル1個で夜をすごしたので
その様子を再現してUPしたら、世界中の見知らぬ人達からいいねがきてびっくりした。
普段ひとけたの友達内で1けたのいいねしかもらってないので、これが本来のSNSなんだろうけど
普段の範囲がせまいからちょっとびびる。
4年目にして震災のことをあれこれ考えたのは、あまりにも東京電力厚顔無恥だったからだ。
原発に関しては、別に神奈川からどこかに避難したいとも思わず、福島産のコメもホウレンソウも
桃も食べてるのだが、やっぱりあれだけ土地を汚しておいて、人々を避難させておいて
再稼働とか海外に売り込みとかなると
何一つ学ぶ気ないし責任取る気ないんだねと思う。
それに対して厭味のような抗議活動はできないものか。


その2:西原さんのツイッターで「日本が危なくなったらさっさと国を捨てて海外に逃げる」という
内容が続いたことがあったが、
以前私もその考えに乗りたかったが、どう考えても外国語もできないしお金もないから無理。
では危なくなったらどうすりゃいいんだよ、と思った時に
読んだのが内田樹の研究室にある
「半分あきらめて生きる」http://blog.tatsuru.com/2014/05/14_0818.php

以下抜粋

                                                                                                                                    • -

一番スマートな人たちは、そろそろ店を畳んで、溜め込んだ個人資産を無傷で持ち出して、
「日本ではないところ」に逃げる用意を始めている。シンガポールや香港に租税回避したり、
子供たちを中学から海外の学校に送り出す趨勢や、日本語より英語ができることをありがたがる風潮は、
その「逃げ支度」のひとつの徴候である。彼らはシステムが瓦解する場には居合わせたくないのである。
破局的な事態が訪れたあと、損壊を免れたわずかばかりの資源と手元に残っただけの道具を使って、
瓦礫から「新しい社会」を再建するというような面倒な仕事を彼らは引き受ける気がない。
だから、私たちがこの先頼りにできるのは、今のところあまりスマートには見えないけれど、
いずれ「ひどいこと」が起きたときに、どこにも逃げず、ここに踏みとどまって、ささやかだが、
それなりに条理の通った、手触りの優しい場、人間が共同的に生きることのできる場所を
手作りしてくれる人々だということになる。私はそう思っている。

                                                                                                                                        • -

引用ここまで。

何度もくりかえし読んでいるが、ふと、
「日本があぶなくなったら逃げる」と言っているお金持ちさん
ホリエモンもそのひとり)は、どういう段階で、その「あぶな時」を見分けるのか?
ほんとに危ない時は逃げられないと思うんだが。
だいたい「危なくなったら逃げる」というちょっと非現実的なことを言う人が
本当の「危な時」を見分けられるのか疑問。
わたしのツイッタのTLでは今はもうプレ戦争状態だそうだ。
いろんな人が危ないやばい、終わりだ、と叫んでいる。


その3:保育園で唯一仲の良かったママ友が引っ越ししてしまう。
そのちょっと前にも近所の仲の良かったママ友が引っ越してしまった。
彼女と立ち話するのはとても楽しかったのに。

で、きがつくとマジでやばいぞ、私近所に友達いない。
いや、一人近所に息子と同じ歳の子のいるママ友はいるけど、幼稚園ママだから多分私よりも
濃密な友達がいるだろうし、
だいたい最近彼女とは道で朝すれちがうくらいで話す機会もない。

女友達のメンテナンスはまめに、と上野先生だかが言ってたが
時間がないなあ。。。特に冬は感染症とかカゼとかでなかなかおうちに
招くこともできないし。
いつもは「でも私には仕事あるし」と思ってたが
それがなぐさめにならないくらい、友の引っ越しが続いたのはショックであった。