あら、気がついたらもう春だわ。
なんかいつもよりハイペースで本を読んでたような。
夫が買った「わからないことは希望なのだ」(ちょっとバカボンのパパ風)という本が
面白かったので夫より先に読んじゃった。
院生時代にこの人の授業を取ってたようだ。
対話集なので私でも読める。
で、やっぱり男の人ってなんだかんだでロマンよね。
つい「その陰で奥さん苦労してんとちゃうん」と思ってしまう。
杉山春、岡真理、雨宮処凛上野千鶴子との対話が特に面白かった。
雨宮処凛との対話で、あの雨宮処凛から
「すごいですね(日本語教師のうち)9割が非正規雇用とボランティアですか」と言われてた。
そう、その一割だってさあ。。
上野千鶴子との対話では
介護職がなぜ低賃金かということで、「女がいままでタダでやってきたことに
「金出すならこれくらい」という考えがあるから」というのに納得&かっちーん。
そういえば保育士もそうだわ。


それを読み終わってすぐぐらいに
「君が読みたそうな本買ってきたよ」といって渡されたのが、
「差別と日本人」。。あ、ありがとうね。。
読みたかったっけなあ。まあ面白く読んだけど。
田舎にいたころは被差別部落というのがわりと身近ではあった。
母親の通っていた職場でも「差別発言糾弾会」みたいなのがあったらしい。
戦い続けるって難しい。
「差別に対して一緒に憤ってくれる人でも、当事者と一緒にはいたくないようだ」
と最後の方で言っていた。ここが一番の本音というか嘆きというか、
胸が痛む一言であったよ。


あと週刊誌のやなぎみわ特集も面白かった。
予想通り、いびつな家庭で育っていた。父親は暴力、母親はそこから現実逃避するような子育て。で一人っ子。
逃げ道ないわなー。
作品が、後記のシンディシャーマンを連想させる。
息長く続いてほしいと思う。

「わからないことは希望なのだ」―新たな文化を切り拓く15人との対話

「わからないことは希望なのだ」―新たな文化を切り拓く15人との対話