ヴァージニアとか

倉橋由美子が亡くなったという記事を見つけた。
69才だったが、あれ、そんなに若かったっけ、という印象。
本は何度か読もうとトライして、結局翻訳の「僕をさがしに」と
「大人のための残酷童話」くらいしか読んでなかったと思う。
「ヴァージニア」とか、そうだ、「ヴァンピール」という短編の入った
のは読んだかな。難しい本という印象があった。
家の本棚を見たら、やっぱりオットが色々持ってた。

でも高校の教科書に乗っていた「女の友情について」というエッセイのことは
よくおぼえている。
女子高だったので女同士のあれこれにけっこううんざりしてたときに
読んで、ああ、なるほど、と思った。内容は、
「女同士に友情ってのはあるかもしれないけど男みたいに
なんでもさらけだして朝まで飲み明かすとかいうようなのはないし、
そんな友人はいらない」みたいなことだったか。
当時はそれにとても共感したが、今となってはそれもどうかなと思う。

大人になると友だちとの距離感てのも変わってくるもんだ。
でも子ども時代は学校と友だちがすべてなもんだから
めんどくさいことがたくさん起きるわけで。
彼氏とかいたら状況は変わったかもしれなかったけど
幸か不幸かそれもなく。

あと大人になっても友だちってできるんだなあ、と思ったことがあった。
それは小学校中学校時代に「本当の親友はこの時期にできる」
って教師がしつこく言ってたせいだ。
でも趣味や話しの合う友だちって高校とか大学になってから
でも、それ以降でももちろんできる。
教師の言うことを真に受けてた自分は「もう手後れ」と
あせったもんだ。
「この時期に親友のできてない私は人としてダメかも」と思ったり。
親友幻想とでもいいましょうか。
まったく適当なこと言ってくれたよ先生ってやつは。
って、倉橋由美子の話はどうなった。

ヴァージニア (新潮文庫)

ヴァージニア (新潮文庫)