展覧会2つ

ムリを言って日曜日に展覧会に行かせてもらった日から
息子Kくんがハラを壊して今に至る。
元気だから、と医者に行かなかったが長引きそうなので
一週間後に受信して薬もらった。
良くなってきてるような気がするけどまだまだ便の回数が多く、
おなか壊す前に戻ってる感じはないなー


展覧会は「シュルレアリスム展」と小谷元彦の「幽体の知覚」。
最近「アーティストは境界線上で踊る」という本を手に入れて
また現代美術に興味がわいていたので、その本にも取り上げられていた
小谷元彦をまとめて見られたのはとてもうれしかった。
正直、きもちわりいかなと思ったけど、
むしろ爽やかな気分になった。
昔団体展で見た「ロンパース」という奇妙な映像を覚えてて、それが小谷氏の作品だとは
知らなくて今回「おお、あのひとか、つながった」という驚きがあったので
なんかうれしい。
からだとか皮膚感覚とかそういうのに敏感で、彫刻というのに
とてもこだわりをもっているのを本で知っていたので
そこを踏まえてみるととても面白かった。
本を書いた斎藤環が「現代美術を見るにはコンテクストが必要」と言ってて
意味が分からなかったけど、夫に聞いてみたら
「文脈ってことかなー」と言われた。
そういや村上隆もやたら文脈、文脈と著書で言ってたような。
なのでいわゆる解説とか背後の思想みたいなもんを知ってから
見ないと見てもわけわからんだけなのかなと。
かつては現代美術は「わからなくとも体感で」とか思ってたけど
そうではないみたい。
そうするとまたいろいろ知りたくなった。
どっかの美大の講義とか受けたい気分。


シュルレアリスム展も、ちゃんとマグリット若桑みどりさんが
解説している本を読んでいったから面白かった。
マグリットというのは必死で普通になりたかった人で
普通の日常にふと現れる自分の中の恐怖の感覚を
絵にした、とのこと。
普通に生きることの難しさということを
考えていたので、痛くマグリットに共感。
逆に昔好きだったダリは「きもちわりー」という嫌悪感。