連休後半

連休の間3日の平日は子どもたちは学校か保育園。
私は29は出勤、1,2は休み、夫は三日とも休み。
なのでかねてから計画していた寺山修司没後30年企画の「レミング〜世界の果てまで連れてって」
を観に行った。
何年ぶりかの渋谷だったが、なんとなーく覚えていた。
私は渋谷ではスペイン坂が好きでわざわざそこを通るとまだ大中があってなつかしかった。
でもHMV、ブックファーストがそれぞれ海外系安服やになってて時代だなあ。
渋谷はワカモノはたいしておされではないが、おじさんのオシャレ度が強くて笑った。
あれこれ見ながらやっぱり、渋谷はららぽーとにはない街の香りのようなものがある。
久々の寺山なので家にあった寺山戯曲集を電車の中で読んで予習した。
近頃は寺山的詩的劇的ロマンチシズムとは無縁だったから、久々の言葉の魔法にかかった気分で
あっというまにラストまで読んでしまったが、今回は天野天街と松本雄吉が手を加えていたのと、
主人公のコックが戯曲集にある初演とちがって二人バージョンだったのとラストがずいぶん違ってたので
大変面白く見ることができた。
維新派行きたいなあ。少年王者館も見たいなあ。
役者は八嶋智人松重豊が当然ながらとてもよくて、片桐仁はんん、やっぱり役者とまではいかないかなあ、なんか
カタイなあ、で、常盤貴子がううん、、、蜷川幸雄に出てた時もそれほどじゃなかったけど
こういうのはあまり向いてないのかしら、と。
寺山演出バージョンを見てないので何とも言えないが、実は万有引力バージョンを1992年に見ていて
その記憶がほぼない。疲れてたか、当時私が頭悪かったか、劇がつまらなかったかわからないけど。
今回の松本バージョンは松本さんの年齢から想像できないが、同時代的、というより未来的な演出で、
あらゆるものが解体された感じがあったなあ。
母と息子、とか過去に閉じ込められた映画女優とか、エロスの要素はあるんだが、そういう
匂い立つようなものはなく、台本から解体されてリズムにのった言葉が
とても身体にしみる感じ。
壁がなくなるというのはこんにちのグローバル化というものをどうしても意識してしまうが、
ネットの普及とグローバル化の中で、片桐コックのように壁を抜けて行ける人と、
八嶋コックのように夢の中に舞い戻ってこもる人とに分かれるのかなあ、とか
いろいろと思いだしては味わうことのできるよい観劇でありました。



3日に港北の方へショッピングに行き、4日は夫の元生徒の中国人夫婦が来て、五日は子どもの国へ行った。
だいたい森林浴をよくした休日であった。
子どもを水族館や動物園に連れていくと年齢によって反応が違って面白い。
息子はどの動物もしっかり見ていた。あと以外と人ごみに行くと遠慮する、ということもわかった。


NHKの「絶対笑者」という番組にますだおかだアンジャッシュ、COWCOWが出ていてネタとトークを見れたのだが久々の漫才、おもしろかったなあ。間をつめなくなってきたな最近。一瞬戸惑うんだけど、
落とし方がすごい上手いし、濃厚だし、オンバト当時のようなブラックさもあって、
私的には3組で一番よかったと思うんだが。
で、トークの最後に「今現在でのライバル、というかこうなりたい存在」をフリップに書く、というのがあって、
私は「ますだおかだにはゆくゆく中川家のような一生漫才師でいてほしいが、そういうこと今思ってるか知らん」
と考えていたから
岡田さんが「中川家」って書いてて嬉しかったな。
しかも他の二組がボケたから「中川家」の文字が輝いていたよ。(岡田さんは非常に困っていたが)
もしこれで岡田さんが中山ヒデとかくりいむしちゅーとか司会系の人を書いていたら
がっかりだったんだが、中川家、ってのはガチでリアルでよいよ。