年越し映画

仕事の合間にはずっとサンドウィッチマン
ブログやコラムを読んでいた。
まだ富澤氏の方しか読んでないが、
売れてない時期だからなのか、文章が多いし、凝ってて
なかなか面白い。
夫もけっこう読んだらしく
「富澤の方が、ちょっとひねくれてるね」と言ってた。
文章が松尾スズキのエッセイに似てるかな。
青春時代に大槻ケンヂに傾倒した、との記事はずごく納得。
決してメジャーではない、インディペンデントな
すごくひねくれた感じ。
来年どうメディアに露出するのか楽しみ。


年末用に黒沢清の「ロフト」を借りて、
夜中に見た。
うーむ。
前半は恐かったですよ。
廃虚・ビニール・幽霊・沼・古いフィルムと、
黒沢清のアイテムが勢ぞろいしてるから。
結局一番恐かったのは西島秀俊くんの編集者で
ああいう壊れた人を撮るのは上手なんだけどねえ。
ミイラがいつか動くだろうと思ってたので、動いた時は
あ、ようやくか、と思ったし、
幽霊が安達祐美とわかってしまうと
あんまし恐怖感もなく。
安達祐美はよかったけど。


黒沢清のストーリーはよく説明もなくふっと飛ぶんだけど
その飛び具合がいいときは気持ちいいくらいなんだが
今回は最初の方の説明的台詞のせいか
冷めたかな。
脚本の出来にむらがあるんだなあ。
あと男女関係を描く時に、すぐ男が女の名前を呼び捨てにする
のが冷める。
今回の「レイコ」と「回路」の「ハルエ」の時もそうだった。


粗ばかり目につくのはDVDをPCで見たせいもあるかな。
黒沢清ベストは今のところ
「CURE」「アカルイミライ」「復讐〜運命の訪問者」
が同率でトップかなー。