大人買い

亀山郁夫を読んでいると当然ドストエフスキーの、
短編とか、文庫になってない小説とかを読みたくなる。
夫はけっこう読んでるはずなので、
「この「家主の妻」って面白いの?」と聞いたら
「ああ、それねえ、全集に入ってたんだけどね、売っちゃった」
とのこと。
なんで売ったんだよう。
なんでも若かりし頃、「好きな作家がいるならば全集をそろえたまえ」
という先輩からの教えにより、
お気に入りの作家の全集を片っ端から揃えたはいいが、
後に金に困って売ったらしい。
「まさか後に妻となるひとがそれを読みたがるなんて予想もつかないじゃなか」
といっていた。確かに予想はできないけどさ。
なので、古本屋のネット販売を探して買いましたさ。28巻月報つき。
新潮社版が欲しかったのだが、夫が当時買った価格よか安かった。
それより、筑摩版がえらい高い。なんでだ?
じゅーなんまんもするんだも。いくら大人でもそれは買えん。
で、買ったはいいが、おき場所がぜんぜんないので
箱に入ったままだ。
このように、夫が昔に買って、売ってしまった全集を買いなおすのは
チェーホフ全集に次いで二度目。
どちらも全集のわりには小ぶりで持ちやすい。
本は読んでなんぼだからね、小ぶりなのはありがたい。