恵比寿〜赤レンガ倉庫

勢いのあるうちに恵比寿へ行ってサルガド&ブレッソン木村伊兵衛
サルガドの初期作品がとてもいい、とはいえ
「ここに写った子どもは今絶対生きてない」という確信が持てるくらいの、
あまりに悲惨な写真ではあるが、
なんでまた「作りこんだ作品」に仕上がってるのかな。
プリントが美しい。写真家として当然、プリントは鑑賞に堪えうるものではないといけないにしても、こんなに美しい地獄の写真は見たことなかったから
とても戸惑った。
会場にはなかったが、サルガドが故郷で撮った写真が日美で紹介されていて、
それは子供の葬式の写真なんだが、
どう見ても演出した、植田正治の砂漠群像に近い写真だった。
そういう、フォトジャーナリズムというのがあるのだな、
というよりは私のおつむがいままで単純すぎたか。


ブレッソン木村伊兵衛は「ライカっていいなー」と。
一度ライカで撮ってみたいわ。
コンタクトシートの展示もあってすごく勉強になる。
スナップ写真でいいとこを逃さないためには絞りは絞っておいた方がよいのね。
ブレッソンはノートリミングで展示してあった。
ノートリミングでこの構図、溜息しか出ない。


ずいぶんゆっくり見たつもりでも会場があまり広くなくて
すぐ見終わってしまったので
そのまま直行で馬車道まで行けるので
赤レンガへきもの市をのぞきに行った。
恵比寿を散歩してたときは、「この都心のごちゃついた感じがいいなあ」と
思ったけど、みなとみらい近辺を歩いた時はそれはそれで
「海が近いっていいわー」とも思う。特にあのあたりは
ぼーっとしてても車に轢かれないよう道路がきっちり作ってあるのがいい。
それで海の方はなにもないのだから、
歩くときに体がとても解放される。
で、サイフの紐もちょっと解放して、
桜の江戸小紋と、扇柄の小紋を買っちゃった。ふたつとも
似たような色合いなのだが、どっちか選べなくて、つい。
以前は銘仙、紬の固い着物ばかり買ってたけど
最近やわらかいセミフォーマルにもなる着物が欲しくなっている。
最近叔母が家を改築する際着物を売ったら20枚で2000円にしか
ならなかったそうな。
ああもう、言ってくれたら全部ひきとったのに。