久々にお客さんがあった。親子3組。
息子Kくんは、赤ちゃんに対して「新しいおもちゃ」くらいに思ってるのか
手をだして髪の毛つかもうとしたり顔をひっかこうとしたり。
しかし別の男の子が以前「サル山のボス争いみたいなやりとりをしてた」というのをきいて、
まだKくんはおとなしいほうなのかしらと思う。


しかしまだ歯が生える気配がないな。
ひと月先輩のTくんはある日突然卒乳したので
すっごく食べてた。これが男子の食欲かー
Kくんは体でかいから、卒乳したら食べそうだな。
今はすんごい小食だけど。


吉村昭の「関東大震災」という本をちょっと前に夫が買ってきたので
読んでみたら、ずっしりと暗い気分になる。
あまりにもかわいそすぎるではないか。
大杉栄の虐殺についても記述があった。
いくらなんでもひどいじゃないか。
大杉栄伊藤野枝については大昔「走りながら眠れ」という芝居で知った。
だからイメージしてしまうのはその役をやった二人の役者だ。
関東大震災の直前の二人、という設定だし
作・演出が平田オリザなのでさらに静かな芝居だった。
しかし、パンフレットは違った。
その年は今の皇太子ご成婚で沸いていた。
それについて平田オリザが「人殺しの孫同士の結婚」とばっさり切っていたのだ。
あまりの言いように「この人こんな静かな芝居書いているのに、そしてあの風貌なのに(やせて色白で小柄で)
内に秘めるものはけっこうなものなんだな」とびびったくらい。
こまばアゴラに折り込みチラシを入れに行く時はキンチョーしたことも。
今は自民党ではないとはいえ、国家権力側の人。
相当ガッタガタだから、もうやめてたかと思ったけど
まだ内閣官房参与をやってるみたい。っていうのはこないだ失言さわぎがあったからね。
信田さよこさんの本に
人は手にした権力によって大なり小なり行動が規定される、とあった。
それをふと思い出したのは平田オリザがある場所で
「今日は私は劇作家演出家としてではなく、大学教授としてでもなく、内閣官房参与として発言します」
と言ったから。
それを聞いたときに、違和感があったので。

大杉栄のこととか日韓併合時の無邪気な、でも無自覚に差別をした日本人のこととかを
繊細な言葉で芝居にした人がそんなこと言うの、肩書きずらずらって並べるんだ、へーって。
でも信田さんの本を思い出してなんか納得した。
「手にした権力が大きいことに気づいたとき、それを相手を支配するために用いる人もいれば
極力そのことで左右されまいと努める人もいる。
ある人間を評価するバロメーターはその点にあるのではないか」と信田さよ子さんは言う。
左右されまいと努めたいものだ。
母親って子に対しては絶対権力者だからねえ。


それで思い出したこないだ、ふとM1のスリムクラブのネタ見てたら
「あなた  私に   毎晩お話してくれましたよね    
この世で   一番     強いのは    放射能で  
この世で    一番    弱いのは    ウズラだって」
というところがあって、ああもうこのネタで笑えないわ。決勝での
「今この状況で民主党の事考えるの、民主党にもいませんよ」ってのも
今聞くとねえ。面白いけど。

暗い気分になったときにはHDDの中からとっておきの
下世話な番組を見る。
ここ半年のベストオブサイテー大爆笑は
クイズタレント名鑑の「ものまね芸人いるいないクイズ」
たまらなくおかしい。
ものまね芸人をいじりすぎたときに以前有吉が「漫才師のくせに物まね芸人さんバカにしすぎだぞ」って言ったのと
矢作が「(メイクするだけで物まねできる、と言ったクリス松村に)物マネ芸人ばかにすんなよ」って言ったのは
なんかエライって思った。