ゴヤ展

夫が平日休みだったので
一人で上野にゴヤを見に行かせてもらった。
去年のクリスマスに堀田善衛ゴヤの1・2巻をもらって
20年ぶりに読みかえしていたらいてもたってもいられなくなったのだ。
ゴヤを見るのはこれで3回目かなあ
前回はプラド美術館展で、「巨人」や「ボルドーのミルク売り」
が来てたのだが
今回はゴヤのみの作品で、目玉は着衣のマハ。
ザ・女、という感じの、艶艶な絵であったことよ。
まずでかいし、視線とかポーズとか
妙にくびれた腰とかあからさまなチチとかぴったりした薄衣とか
画集ではかならず裸のマハと隣なのでおとなしく見えがちだったが
ナマで見たらやっぱり身も蓋もなく「エロいわー」と
思ってしまった。
あまり興味のなかったカルトン肖像画
堀田善衛のおかげでとても面白く見れたし
国内で見ることも多い版画も改めてまとめてみると
これまた楽しい。
版画はすごくばかなものが集まった「妄」が一番おもしろい。
「大阿呆」とか超脱力。ゴヤはまたタイトルの付け方も上手い。
高校生のとき宗教の授業で
「あなたにとって神とは何か。B4用紙を自由に使って表現せよ」という
課題が出て(なんちゅう課題や)
だいたいの子は宗教画を切り張りして文章を添えて提出していたのだが、
(アニオタの子は当然なんがしかのキャラクターを書いていた)
私はゴヤの巨人を選んだのだった。
そのとき堀田善衛受け売りの文章を書いて
先生から高評価をもらった気がする。
人生の節目節目にゴヤがいるなあ。
あと3回くらい日本で見る機会がありますように。