ぶんがく

先日のアメトーーク読書芸人の回は
私より夫の方が刺激されたようだ。
又吉が古井由吉が好きで文芸誌チェックもしているところに
何か感じたようで
夜中にごそごそ書庫チェックをして
古井由吉の文庫をずいぶん発掘していた。
2日前の新聞には「古井由吉自選集全8巻」の広告が出ていて
第一回配本は期間限定で割引価格らしい。
ディアゴスティーニかっ。
それをまた欲しがる欲しがる。
そういえば私も夫の勧めで昔古井由吉
「夜の香り」だけは読んだのだけど
読後にいかの天ぷらを食べたくなって
当時住んでたアパートの電熱器コンロで
無理やり作ったことしか記憶にない。


そういう私も又吉が笙野頼子や内田ひゃっけんを読んでるのを知って
また読もうかなと書庫を探したりしたのであった。
ああブックオフじゃない古本屋に行きたいなー
今まで住んだところには一つ二つよい古本屋があったのだが
さすがに郊外にはないねえ。。
しばらく文学から離れていたのだが
家の本棚をちょっと見るとまあ面白そうな本が
たくさんあるではないかもったいない。
もうすぐ堀田善衛ゴヤが終わるので(さみちい)
又吉にならって日本文学を読もう。
夫が大昔に高校の合格祝いに買ってもらったという
日本文学全集もあることだし。
ただ、いまそれは息子がいたずらして低い棚を倒さないための
重石として棚の下段にキュウキュウに詰めてるので
取り出せないのだが。


それにしても。
ゴヤは面白かったなあ(まだ終わってないが)。
いろんな研究書とか伝記があるのだろうけど
堀田善衛が書いてくれたおかげで
こんなに楽しくゴヤとスペインの歴史を
読むことができるなんて。
ゴヤが死んでからフランコ将軍までどうなったのか
知りたくて山川の世界史を見たものの、
ヨーロッパが近代から現代へと発展する中で
スペインのことがほとんど書かれてなかった。
まあそれも「ゴヤ」を読めば納得のことではあるが。
あとゴヤの前には必ずベラスケスについて書かれてある。
それくらいベラスケスがスペイン絵画の重要な天才画家
だったのね。
それでベラスケスの画集を借りたら
昔ベラスケスの代表作として画集にのってた
オレンジの髪飾りをつけたマルガリータ王女、
最近の研究だと違う人(婿)が描いたんだと。
えええ。。