読書の秋

ちょっと前にサイバラ佐藤優のとりあたま帝国第3弾を読んだ。
石原慎太郎の処刑姿があっさり描かれていて
やっぱりうまいなあこういうことやらすと、と思う。
と思うと、オセロ中島騒動や、高嶋ナントカとヨメのなんとかの泥沼離婚に対する
まなざしが優しい。
そして柔には厳しい。
サイバラさんのブログはいまひとつなんだが、やっぱり漫画はすげいなあ。

信田さよ子さんと上野千鶴子先生の「結婚帝国」面白かった―
信田さんにやや肩入れして読んでしまうなあ。
結婚制度は気付くと女性にとって大変屈辱的なんだが、
してしまったらそこをうまくできるときはできるもんだよ、と思うし、
信田さんはきっとそうできた人なんだろう。
いくら制度がどうの、と言われても
「まあ、結婚も子どもも、じっさいあるとそれはそれで面白いですよ、無理にお勧めはしませんが」
と言ったところか。
そのあと斉藤学先生の「夫婦という幻想」を読む。
一応「男性が将来奥さんから嫌われないための本」という体にはなっているが
相変わらずの斉藤節が炸裂して笑いながら読んだ。
斎藤先生も信田さんも言ってることは同じ。

久々に宮沢章夫のエッセイを読むも、乗り切れない。

あ、その前に杉山春さんの「ルポ虐待-大阪2児置き去り事件」を読んで
めちゃくちゃ暗い気分になったのだった。
読み終わって子供二人の寝顔を見ながら泣いてまう。
杉山春さんの2回目の虐待ルポだが、杉山さんは今
子どもの支援活動もしているそうだ。
しかし、大阪の場合は一体どこから見なおさなければいけなかったんだ?
保育園で見かける若いシングルマザーは、保育園を頼る、という方法を
知っている分有利なんだな。頼れる何かを持っていれば、虐待はひどい方向には
進んでいかない。


夫、さらに湯浅誠さんの「反貧困」を読んでますます暗い気分になったらしい。
私に貸してくれると言っているが
貧困はホント人事じゃないもんなあ。
第1子のときウチが都内の認可保育園は入れたのは
ワーキングプアレベルだったからだと思う。
「ため」が必要だと。お金もそうだが、人脈や資格、他いろいろ。